労務・人事制度

「知らなかった」では済まされない?労務管理の重要性が増しています

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  • 残業申請書
  • 長時間労働

2019.07.31

こんにちは! ポケット人事編集部です。

今回は、忙しく人不足な工務店業界ではどうしても蔓延しがちな長時間労働のお話をさせていただきます。

 

長時間労働でうつ病に…労災認定で2,300万の損害賠償

いきなりとんでもないお話で申し訳ございません。

少し前になってしまいましたが、「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」の休職中の27歳の男性が、長時間労働でうつ病になったとして同社に休業損害や慰謝料など約2300万円の損害賠償を求める訴えを起こしたというニュースは覚えていますでしょうか。

 

訴状によると、男性は2010年1月以降、正社員として京都府内の店舗で調理などを担当。

うつ病発症の直前6カ月の時間外労働は、1ヶ月あたり平均約135時間だったそうです。

更に、1日10時間を超えた分の労働時間は賃金に反映されない仕組みの為、サービス残業が常態化していました。

 

男性は体調を崩し11年4月以降は欠勤。京都南労働基準監督署は昨年、長時間労働などと、うつ病発症との因果関係を認め、労災認定しました。

男性は「自分と同じ働き方をしている人は他にいる。会社に職場環境の改善をしてもらいたい」と訴えています。

 

最近でも、誰もが知っているような大手企業が長時間労働問題でニュースに上がることがたびたびあります。

現在は働き方改革のあおりも受け、長時間労働に関して世間の風当たりが強くなりつつあるのはたしかなのかもしれません。

一昔前は当たり前のようにはびこっていたものが、現在では手のひらを返したように問題になることを、会社として知っておかなければなりません。

 

労災認定基準を知っていますか?

 

ところで、今回のケースでは時間外労働が6ヶ月間に渡り、1ヶ月平均135時間だったそうですが、そもそも135時間というものがどれくらいかというと、1日あたりに換算すると5.5時間の残業となります。
これは月24日勤務の場合、9:00から始業し休憩を1時間とったとして、23:30まで働いていたことになります。

 

ちなみに、このケースでは135時間で労災認定を受けましたが、判例上は、2ヶ月~6ヶ月に渡り平均80時間超の残業が発生していた場合にも、労災と判断されることになります。

 

80時間を1日あたりに換算すると3.5時間の残業となります。

これは月24日勤務の場合、9:00から始業し、休憩を1時間とった場合、21:30まで働くと、この時点で労災認定の基準に達してしてしまいます。

 

どうでしょうか?

意外と少ない少ない時間だと思いませんでしたか?

 

 

労働時間の管理は徹底的に ~御社は大丈夫ですか?~

自社は大丈夫。と思っていても、多くの工務店様でも長時間労働や休日出勤などが恒常化していませんか?

 

社員が勝手に残って仕事しているだけ。勝手に休日も働いているだけ。

と会社が言ったとしても、社員が働いていたという事実は変わりません。仕事がお客様の為に必要なものだったとしても、残業がやむをえなかったとしても、なにかあってからでは遅いのです。

 

もちろん長時間労働の具体的な対策としては、ワークシェア・生産性の向上・スタッフ増員などありますが、どれも現状の業務体制や管理体制から難しいと感じられる方も多いのではないかと思います。また、対策うんぬんの前に、まずは「現在の社員がどれくらい働いているのか」感覚ではなく、データで知ることもとても大切です。

 

まずは、手軽に導入できる下記2つの労務管理からはじめてみてはいかがでしょうか?

 

(1)タイムカードの導入

出社時と退勤時にカードへ記入するというアナログなものから、専用の機械に登録するといったものまで、多くの方法があります。

 

導入コストもかかりますので、予算と相談しつつ、無理のない範囲ではじめてみてもらえたら、なんとなくで理解していた具体的な労働時間や、社員の業務の偏りなどが明確になるでしょう。なかには、「この人が意外と残業しているのはなぜだろう」といった思わぬ発見もあるかもしれません。

 

(2)残業申請書の導入

特定の時間を超えて残る場合に、直属の上司や特定の部署に申請を書いてもらうものとなっております。

かくいう当社シンミドウも、定時18時・限界退社時間20時というルールがあり、20時以降に残業をする場合には上司の許可が必要となります。

 

申請者も確認者もそれぞれ業務内容を確認し、必要な時間を見積もる習慣を持つことで、少しずつ業務効率の改善も期待出来ます。

 

 

対策をするなら、まずは知ることからはじめてみるのが一番です!ぜひぜひお試しください!