こんにちは! ポケット人事編集部です。
御社では学生向けインターンシップ(以下インターン)の受け入れ計画はお済みでしょうか?
売手市場が重なり続け、優秀な学生を確保することが困難になった現在、早期採用に向けてインターン需要は高まり続けています。
夏の段階から内々では内定出しが行われるくらいですから、今や採用活動成功のために早期から動き出すことは当たり前の時代になっています。
ところがこの急速なインターン需要に伴い、最近2つの困ったことが起きていることをご存知でしょうか?
Contents
1つ目は、学生・企業ともにインターンが当たり前の行事になり、学生の参加数・企業の参加数の割合が同時に増えたことです。
これでは企業は本来の採用活動と同じく学生集客が困難になり「インターンから早期採用につなげたい!!」という目論見が外れてしまっていますよね。
もはや通常の採用活動と同じく、募集をかけて待っているたけで学生を集客出来る時代ではなくなっているのです。
2つ目は、学生と企業とのインターンを通じた目的にギャップが出ていることです。
企業は自社へのスカウトやPRのために開催していますが、本来は学生が業界や仕事に対する知識・研鑽を深め、成長するための就業体験の場でした。
徐々に採用・選考の意味合いが強くなっていますが、現在の学生の意識ではインターンは参加企業への就職へ直結するものではないのです。
そのため採用活動の色濃いプログラムに参加してしまうと、学生は自分の目的とのギャップを感じ、満足度を下げてしまう傾向にあります。
しかし、では早期採用は諦めて、などと悠長なことは言ってられませんよね?あっという間に優秀な学生は他社へ流れてしまいます。このような背景の中、インターンを通じて早期採用を成功させるための秘訣はどこにあるでしょう?
成功の鍵は、徹底した学生視点で、学生が成長するためのプログラムを考えることにあります。
大手就職ナビの調査でも、学生が企業に求めることとして最も上位に挙げられることは「個人へのフィードバックが手厚いこと」というデータがあります。
例えば
・実際に働く社員から見た学生の良いところ・改善点を新入社員と同じレベルで伝えるもの
・日誌へコメントで伝えるもの、プログラム終了後に手紙で伝えるもの
などの「社員からの声というプレゼント」が用意されている企業では、学生の満足度が高い結果となりました。
また、データ上も個別対応のあるプログラムの満足度は92.7%に上っているという調査結果もあります。
この結果から学生がいかに純粋に、自身の成長と可能性を試すためにインターンへ参加しているかが伺えまよね。
また、早期採用に向けて自社をPRしたり、無理な囲い込みを行ったりすることが、如何にナンセンスであることが分かるでしょう。
学生との想いの乖離を防ぐため、私たちが学生の満足度を高めるためにまず考えるべきことは、学生の成長に寄与するために自社ではどんな贈り物が出来るのか?ということです。
自社の強みを活かした手厚いフィードバックが学生の満足度を底上げし、その中から何名かが「この会社に就職したい」「この人たちと働きたい」という想いを持ってくれます。
学生視点を大切に、作り込んだプログラムで学生の満足度を高める大量採用ではなく、本気で自社に惚れ込んでくれた優秀な学生1~2名を厳選して採用へと繋げることを目的にするのが良いでしょう。
今やインターンは旧来の採用活動とセットで行うのが当り前になりつつあります。
しかし、時間や人的余裕がない工務店様も多いでしょう。そんな場合は、OJTに近いリアルな職場体験の場として、先輩の業務を手伝うことで経験値を積む時間にするのも良いでしょう。
ただし、個人へのフィードバックを必ず行うことは忘れてはいけません。
御社の持つ専門性を活かして、まずは小規模でも、成長したい学生さんへ向けて就業体験の場を設けてみるのはいかがでしょうか?